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昨日久々に、私のいたゲストハウスが経営しているバーへ行ってきました。

ずっと一緒にやってきた先輩、後輩、そして新しく入ったスタッフと、たくさん実のある話ができました。

私のいない間に、ずいぶんといろんな出来事があったようですが、スタッフもゲストも誰一人怪我することなく、

またこうしてみんなで笑いあえたことが本当に幸せな夜でした。

 
SH350102.JPG










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お花見シーズンもすっかり終わって、いよいよ新緑の季節ですね。

今月の忙しさはハンパじゃありませんでした。退社時間が毎日夜10時から、ひどい時には11時を回ってしまうこともありました。4月だというのに寒い日が続いたことも、体にはこたえましたね・・。

アイスランドの火山噴火の影響で、予約の変更が相次ぎ、メールの処理だけで残業が2時間に渡ってしまったこともあり、生まれて初めて心底、「あぁ温泉に入りたい・・」と、思いました。

このフライトキャンセルで18名のフランス人団体の連泊予約がキャンセルになったり、反対に数日の間、帰国が延びてしまった方もいらっしゃいました。しかし、このキャンセルで空いてしまった沢山の部屋も翌日にはすぐにいっぱいになってしまったのですから、驚きです!

好きで始めた仕事ですが、さすがにこの忙しさでは、私の頭もボルケーノ!

でも、世界中の言語に親しめて、毎朝キッチンからはいろんな国の料理の匂いがして、掃除や接客でバタバタと走り回っているうちに、いつの間にかまた笑顔に戻っている・・なんとも恵まれた職場です。

屋上で隅田川の上空を優雅に舞う白いカモメや、ジェットスキーを楽しむ人たちの心地の良い水柱を眺めながら、ランチをしている時はとても幸せです。

今日も書きたい事は色々あるのですがGW後に連休をとったので、これから旅行の計画を立てなくては・・

私がお客さんのチェックインを担当した時に、

「日本は初めてですか?」「東京のほかにはどこへ行きましたか?」という質問をよくするのですが、

「京都がとても素晴らしかった!」

「明日は日光へ行くんだ!」

「ここから箱根にいくにはどうやっていけばいいですか?」

なんていう話をいろんな方からうかがうので、自分もどこかへ行って日本再発見をしながら、お客さんの気持ちを体感してきたいなぁという気持ちになりました。頭もボルケーノしたことだし、ちょっと骨休めないとね。

というわけで、また帰ってきたらゆっくり旅行記でも書けたらいいなと思います。


 

昨晩、中2階のオフィスでレジ締めをしていると、キッチンから上がってきた男性が

「水道のお水はこのまま飲めますか?」

と、尋ねてきました。普通に飲めますが、BRITAの浄水ポットが冷蔵庫に常備されているのでそちらをおすすめしました。くりっとした目に丸い鼻をした愛嬌ある顔立ちのその男性はどうやら近くのスーパーで夕食を買ってきたご様子。

「What did you buy for dinner?」

と、尋ねると

「Sushi--! I love Sushi--!」

と、パックに入ったねぎとろ巻きなどを取り出して見せてくれました。

ちょうどよかったので、お茶を出してあげようと思い、上の戸棚から玄米茶をとりだしました。

「Would you like to try a green tea with burned rice?」

と、うかがってみると、

「Ei? With burned rice? Yeah, sounds interesting.」

と、興味を示してくれたので、さっそく煎れてみることにしました。

「Where are you from?」

「Indonesia.What's your name?」

「Sari」

「Oh, Sari? Good name! 」

「Terimakashi!」

と、昔習ったインドネシア語は、またここでも役立つことができました☆
以前教室でHeni先生が「サリ」はインドネシア女性のポピュラーな名前なんだと教えてくれた通り、
やはり現地の人にとっては親しみやすいようです。

彼も「Is this your real name?」と、尋ねてきたほどです。
そんな彼の名はファタヒラーさん。

でも、"ファタヒラー"というのも、なんだか日本人の「片平」みたいで耳になじみやすいなと思いました。
実際のスペルはけっこう長くてアジア特有の名前なんですけれどね。

インドネシアは一年中温暖な気候なので、避暑もかねて冬の日本へ訪れたそうです。

まだかろうじて覚えていた挨拶言葉をかわきりに、一気に距離は縮まりました。

「インドネシアには行った事あるの?」と訊かれたので、

「まだありませんが、いつか行ってみたいです。どの場所がオススメですか?」

と、尋ねてみると、どんな事に興味をもっているかで異なるといわれました。

最も有名な観光地はバリですがあそこは色んな人が行くし、ビーチ以外はそんなに・・という感じなのだそうです。そこで、「私は文化と自然に興味があります」と答えると、その場合はジャワ島の東部がオススメだと教えてくれました。伝統的な音楽や風土が楽しめる場所なのだそうです。

そんな話をしているうちに、急須からはいい香りが立ち上ってきました。

カップにかたむけると、見たことのないような透明感あふれる緑が広がって、とても安らかな気持ちになります。

初めて飲む人には少し苦味があるかな?と思い、うすめに煎れてあげたのがちょうどよかったようです。
ファタヒラーさんは、きちんと一口ずつたしかめるようにしながら

「最初に緑茶の香りがふわっときて、そのあと炊きたてのお米をかみしめているような風味があるんだね」

と、オリジナリティあふれる表現で初めて玄米茶を口にした感想を伝えてくれました。

そんな豊かな一杯のおかげで会話もますます弾んで、あっという間にうちとけることができました。

最後に "Enjoy your meal !"と、声をかけてふたたびオフィスの席についた時、なんだか安堵と充実感でとてもよい心地になりました。

昨年は、なかなかじっくりと日々の事を綴る余裕がもてませんでしたが、最近ようやくこういったゆとりある時間が増えたので、毎日とても幸せな気持ちです。

失敗続きだった最初の三ヶ月から、少しずつ私の心をほぐしてくれたこの一杯のお茶。

この味を知ったのは、ある素敵なアメリカ人女性との出会いがきっかけでした。

(つづく)

K

今朝早く仕事場へ向かうとき、もうすっかり息が真っ白になっていることに気がつきました。

浅草の小さなゲストハウスでの一期一会・・
書き残したい事は山ほどあるのに、活字に起こすだけの力も残らないほどの忙しい毎日。

でも、幾度となく、このスクリーンのむこうがわのみなさんに一つ一つの瞬間を心の中で綴っていました。

驚き・感動・笑い・寂しさ・怒り・感謝・・多種多様の国々の人たちと豊かな時間を過ごしてきました。それは「充実」という言葉ではまだ足りないような、それまでの自分の世界を大きく広げてくれた日々でした。

橋を渡ってから徒歩で10分ほどの支店での研修期間が終わり、8月から浅草本店で働いています。・・なんてというとなんだか老舗旅館みたいで聞こえはいいですが、元々どこかの社員寮だった小さな建物を借りて改築し、少しずつ今の形にしていった場所。背の高い外国人のゲストさんにはとても小さく感じてしまうようです。

ですから部屋の掃除はもちろんのこと、シャワーやドアや壁の色、電気系統など、すべて自分たちの手で改修し、管理しています。

施設管理から受付、予約入力・・と、ここでの仕事は幅広く、日々改善点を見つけながら素早く手を打って、次の問題をまた見つけていくという毎日。その分、進化も楽しめますが、一人しかいない時間帯にたくさんお客さんが来ちゃうと大変です。

今日はここを念入りに掃除できる!と、作業していたらピンポーンと鳴ってチェックイン業務に移り、金銭授受のあとは荷物運びを手伝って、館内を説明してまた掃除・・そんなハードな日もたまにあったりします。

そんな古くて小さなホステルを、少しずつコツコツとお客さんたちが過ごしやすいように、たくさん動き回ってくれているのが、にこの秋、26歳になった若きマネージャーKくんです。

昨日も、黙々と古くなった床をはがし、一日がかりで張り替え作業をしてくれました。

IMG_0516.JPG若いのにいろんなことを良く知っていて、頭の回転もよく、自分で貯蓄の仕方を研究して計画的にオーストラリア留学を果たしたという、行動派の好青年です。

社内でも特に英語が上手で、留学前に受けたテストが下から2番目だったなんて、
とても信じられないぐらいの努力家でもあります。

道案内ひとつとってもわかりやすく、メールの文章も丁寧で、組み立てがすごくよくできているなと思った文章はプリントアウトしてお手本にさせてもらっています。

とっても真面目な性格で、仕事では一切妥協しない彼です。
スタッフに対しても冗談をいう事はほとんどなく、若いのに冷静沈着です。

しかし、そんなクールな彼ですが、あるドイツ人のお客さんには「王子様」と呼ばれるぐらい、
紳士的なサポートができる人。そしてネイティブとはなんら変わらず自由に会話を楽しんでいるようです。
彼が英語の表現に詰まっているのを私はみたことがありません。なので、厳しい事があっても彼のようになる為に私も頑張るんだと思える存在です。

彼はどんなに熱い真夏でも、決してTシャツなんか着ません。
さわやかな白のYシャツに、黒のジーンズ。いつもモノトーンでまとめています。
色を入れるとしても濃紺や青のストライプといったところでしょうか。

なので、そんな彼の雰囲気に合わせて、私もワンポイントカラーで撮ってみました^^

こういう張替え作業は初めてだいうのに、センスも手際も良く、隣でパソコンを打ちながら関心していました。シャイな性格なので、絶対にカメラの方には向こうとしない彼ですが、私がとった写真をみて隣のアメリカ人の女の子が盛り上がっていると、ちらっと画面を確認して、軽く「はっ」と笑ったあと、また黙々と作業に戻るところがなんだか微笑ましかったです。

真面目で抜け目のない性格の彼から、自分のできていない事を指摘される日々は辛く、緊張してまたミスして迷惑かけて落ち込んだことも何度かありました。

そんな時、もう一人一緒に働いている主婦のちぃさんが、私のことを気にかけてくれて、「だいじょうぶ!」と、大きく一言で言い切ったあと、「ここ乗り越えればどんどんスピードも出てくるし、一人でもこなせるようになるから!」と、何度も自信をつけて下さいました。

その後、現場などで自分が苦手な作業をほかの2人はどうやってこなしていっているのかを見たり、聞いたりしているうちに、今まで不得意だったことにも少しずつ慣れてきました。

ある時、雷門よりももう少し先のところにある居酒屋さんで、鍋を囲んでミーティングをした時に、

「もっとゆっくりやっても大丈夫だよ、お客さんはちゃんと待っててくれるから」

「たしかにルーティーンも大事だけど、やっぱりせっかくここで働いているんだからお客さんとの交流も大事にしたいよね」

と、お二人が私の不安をとりのぞき、本当にここへ来た目的をふたたび思い出させて下さったおかげで、その後はするすると、きつかった縄がほどけていくように、うまく一人でも回せるようになっていきました。

すっかり秋を通り越して、冬の足音が聞こえてきましたね。
この頃はずいぶんと冷え込んでいますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私の方は相変わらず忙しい日々を送っております。

6月末に入社して、早くも5ヶ月が経とうとしています。
始めの約1ヶ月は浅草から少し離れたところでトレーニングの日々でした。
130ものベッドが完備されているその支店では、沢山の印象的な出会いがありました。

IMG_0041.JPG広いリビングのある支店では、お昼などの空きの時間や、掃除後の部屋をチェックする時間に、色んな国の人と話すチャンスがありました。掃除を手伝ってくれるヘルプスタッフの人も多種多様で、オーストラリアに、フランス、果てはエストニアなどこれまで馴染みのなかった国の人とも、交流を深めることができました。




IMG_0044.JPGこれはポエムを書くのが好きなフランス人のヘルプスタッフさんが、アメリカから来たゲストから、ムエタイに似た格闘技の型の手ほどきを受けているところです。

武道好きだけあって、なんだか格好も様になってますね^^

ちなみに奥のアメリカ人とはこの前キッチンで初めて話をしました。
なんだか慣れた手つきで、ゆであがった日本蕎麦をざるにあけて、
さっと水で冷ましていました。



たいしたもんだな・・と、感心するやいなや、上の戸棚からブルドッグソースの大瓶を手に取ったかと思ったら、 どんぶりに盛りつけた蕎麦の上からどぶどぶと、かけ始めたのです!!

「・・・・え~~っ?なんで?・・・めんつゆは?・・だって私達はふだんこういう風には食べないよ?」

と、慌てて声をかけると、

「あ、そうなの?でも、オレいつもこうやって食べてるよ?けっこうおいしいんだぜ。」

と、日本人の意見にはおかまいなしの様子。

その瞬間、"カルチャーショック"という茶色いどろっとしたマグマが彼の手から、茹でたてのそばの山を流れ落ちていくようでした。そんな不気味な食べ物を、ソファーでテレビを見ながら平然と食べている彼の横顔を見ていた私の目は、きっと三角だったと思います。

その夜、家に帰ってから母にそんな出来事を話すと、「おもしろいじゃない」と、
早速コンビニで買ってきた蕎麦にソースをつけて食べ始めました。

でも、やっぱり見た目がどうもしっくりこない・・

(え~なにコレ~)と思いながら、恐る恐る私も口にしてみると、意外や意外!
けっこうイケるではありませんか!

「なんだろう・・この味。なんか知ってる。あ!わかった!屋台のやきそばだ!」

「そうだね。似てるね。いいじゃない。母さん気に入った。」

「あ~・・・(モグモグ)なるほどねぇ。・・まぁ、ありっちゃ、ありだね・・」

と、二人で頷きましたが、やはり途中でめんつゆに帰りたくなる心情は、やはり同じ日本人でした。

私はこの日、昔の日本人が欧米人を「ソース顔」と表現した、その言葉のルーツを初めてみた気がしました。
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HN:
沙り
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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