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K

今朝早く仕事場へ向かうとき、もうすっかり息が真っ白になっていることに気がつきました。

浅草の小さなゲストハウスでの一期一会・・
書き残したい事は山ほどあるのに、活字に起こすだけの力も残らないほどの忙しい毎日。

でも、幾度となく、このスクリーンのむこうがわのみなさんに一つ一つの瞬間を心の中で綴っていました。

驚き・感動・笑い・寂しさ・怒り・感謝・・多種多様の国々の人たちと豊かな時間を過ごしてきました。それは「充実」という言葉ではまだ足りないような、それまでの自分の世界を大きく広げてくれた日々でした。

橋を渡ってから徒歩で10分ほどの支店での研修期間が終わり、8月から浅草本店で働いています。・・なんてというとなんだか老舗旅館みたいで聞こえはいいですが、元々どこかの社員寮だった小さな建物を借りて改築し、少しずつ今の形にしていった場所。背の高い外国人のゲストさんにはとても小さく感じてしまうようです。

ですから部屋の掃除はもちろんのこと、シャワーやドアや壁の色、電気系統など、すべて自分たちの手で改修し、管理しています。

施設管理から受付、予約入力・・と、ここでの仕事は幅広く、日々改善点を見つけながら素早く手を打って、次の問題をまた見つけていくという毎日。その分、進化も楽しめますが、一人しかいない時間帯にたくさんお客さんが来ちゃうと大変です。

今日はここを念入りに掃除できる!と、作業していたらピンポーンと鳴ってチェックイン業務に移り、金銭授受のあとは荷物運びを手伝って、館内を説明してまた掃除・・そんなハードな日もたまにあったりします。

そんな古くて小さなホステルを、少しずつコツコツとお客さんたちが過ごしやすいように、たくさん動き回ってくれているのが、にこの秋、26歳になった若きマネージャーKくんです。

昨日も、黙々と古くなった床をはがし、一日がかりで張り替え作業をしてくれました。

IMG_0516.JPG若いのにいろんなことを良く知っていて、頭の回転もよく、自分で貯蓄の仕方を研究して計画的にオーストラリア留学を果たしたという、行動派の好青年です。

社内でも特に英語が上手で、留学前に受けたテストが下から2番目だったなんて、
とても信じられないぐらいの努力家でもあります。

道案内ひとつとってもわかりやすく、メールの文章も丁寧で、組み立てがすごくよくできているなと思った文章はプリントアウトしてお手本にさせてもらっています。

とっても真面目な性格で、仕事では一切妥協しない彼です。
スタッフに対しても冗談をいう事はほとんどなく、若いのに冷静沈着です。

しかし、そんなクールな彼ですが、あるドイツ人のお客さんには「王子様」と呼ばれるぐらい、
紳士的なサポートができる人。そしてネイティブとはなんら変わらず自由に会話を楽しんでいるようです。
彼が英語の表現に詰まっているのを私はみたことがありません。なので、厳しい事があっても彼のようになる為に私も頑張るんだと思える存在です。

彼はどんなに熱い真夏でも、決してTシャツなんか着ません。
さわやかな白のYシャツに、黒のジーンズ。いつもモノトーンでまとめています。
色を入れるとしても濃紺や青のストライプといったところでしょうか。

なので、そんな彼の雰囲気に合わせて、私もワンポイントカラーで撮ってみました^^

こういう張替え作業は初めてだいうのに、センスも手際も良く、隣でパソコンを打ちながら関心していました。シャイな性格なので、絶対にカメラの方には向こうとしない彼ですが、私がとった写真をみて隣のアメリカ人の女の子が盛り上がっていると、ちらっと画面を確認して、軽く「はっ」と笑ったあと、また黙々と作業に戻るところがなんだか微笑ましかったです。

真面目で抜け目のない性格の彼から、自分のできていない事を指摘される日々は辛く、緊張してまたミスして迷惑かけて落ち込んだことも何度かありました。

そんな時、もう一人一緒に働いている主婦のちぃさんが、私のことを気にかけてくれて、「だいじょうぶ!」と、大きく一言で言い切ったあと、「ここ乗り越えればどんどんスピードも出てくるし、一人でもこなせるようになるから!」と、何度も自信をつけて下さいました。

その後、現場などで自分が苦手な作業をほかの2人はどうやってこなしていっているのかを見たり、聞いたりしているうちに、今まで不得意だったことにも少しずつ慣れてきました。

ある時、雷門よりももう少し先のところにある居酒屋さんで、鍋を囲んでミーティングをした時に、

「もっとゆっくりやっても大丈夫だよ、お客さんはちゃんと待っててくれるから」

「たしかにルーティーンも大事だけど、やっぱりせっかくここで働いているんだからお客さんとの交流も大事にしたいよね」

と、お二人が私の不安をとりのぞき、本当にここへ来た目的をふたたび思い出させて下さったおかげで、その後はするすると、きつかった縄がほどけていくように、うまく一人でも回せるようになっていきました。

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HN:
沙り
年齢:
35
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性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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