忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

入って5日目のこと。

4Fのテーブルでお昼ご飯を食べていたら、個室からアジア人男性が一人でてきました。

お客さんの大半は欧米人なので、同じアジア人の顔をした私の姿が珍しかったようで、少しずつ話しかけてくれました。

Are you a Japanese?

-Yes, I'm a working staff here.Nice to meet you. Where are you from?


I'm from Maleysia.I came here with my wife and son.

-Oh, really? That's good. Are you enjoyed staying in Japan?


Yes, Japan is very nice place. Streets are very clean, and places are good.

-Do you like Japanese foods?


Yes, it's very nice. There are so many food places here.

-Yeah, I'm glad to hear that. I acctually haven't  ever been to Maleysia.Could you tell me something about your country? like, foods, atomosphere, weather and so on.


In Maley, oceans are very beautiful, and we have many delicious fruits like Mango, and ...

-Oh, yeah! Tropical fruits!


Yes, tropical.  ..Yeah, everything is nice in Maley. Also you can see Japanese cars, televisons, yeah, many many things from Japan.

-I see. yeah. Acctually, Japanese technologies are very high grade.  I think, in old time in Japan, Edo period, there were many craftsmen like making chopsticks, lanterns,candles.. Many people lived with making their own manufactures.I think, they were very good at looking small things carefully.
 
So maybe, the sprits of manufacturing is from them, and the technologies have been developed with taking long times.

(たしかに日本の技術はとても高いですよね。昔の日本・・江戸時代には箸職人や、提灯職人、ろうそく職人、沢山の職人がいました。多くの人が自分の工芸品を作って生計を立てていました。恐らく、彼らは繊細で緻密な作業をすることに長けていたんだと思います。

だからきっと、ものづくりの精神というのは、そういった職人たちの時代からきていて、そういったことが長い時間をかけて高い技術に発展していったんじゃないかなと思います。)

----------------------------------------------------------------------------

今改めて考えてみると、今日私達の生活を便利にしているあらゆる道具の素材は、日本だけでなくいろんな国の環境の中からとれたものが元になっているし、それらを作る技術も双方の国で磨き合ってきたはずだと思います。

私はこれまで文化的な交流をテーマにいろんな国の人と関わってきましたが、この時のMany many things from Japanという彼の言葉をきいて初めて、そういったテーマ以外での世界と日本のつながりというものを、身近にはっきり実感できた気がしました。

そして会話はまだつづきます。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

-Do you have any plan to go for today?

Yeah, we go to Sensouji.

-Oh, that's good. I like the place! I have been there several times.Do you know the smoke in front of the temple?

No. What's the smoke?

-In front of the temple, you can see people gets smoke and touch for the parts of their bodies.

What does the smoke mean?

-It's for purify. For example, before taking some examinations, people get smoke on their head.

Ooh, I see. So they are praying.

Yeah, they have own wishes, and purify the concering parts.Why don't you try?

Yes, yes. Thank you. Good information.

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
自分の好きな浅草について、その人が興味をもちそうなことを説明できたのが、とてもうれしかったです。


すると翌日、今度はその男性の奥さんが薬局はどこかと尋ねてきました。

マレー訛りの英語は、ところどころ「ん?」と思うような部分もあったのですが、とにかくこの人の助けになりたいと思い、きちんと聞き取れるよう努力しました。

掃除チェックの途中だったので、終わっていったんレセプションに戻ってから地図をもってきますと伝えました。

そして休憩の時間に入り、少し遅くなりましたが地図をもってその女性の待つ4Fへ向かうと、笑顔で待っていてくれました。

よくよく聞いてみると、マレーシアでよく使われている種類のお米を探しているようでした。

さすがにそういった場所は近くにないので、まだこの周辺のことを把握しきれていないものの、考えうる手段を指し示し、できるだけ相手の希望に添うよう答えてから、休憩のためのお茶を買いにいくため席を立ちました。

すると、その女性は

「Thank you, you are very helpful.Thank you.」

と、何度もお礼をいい、私の名前を尋ねてくださいました。

私が、「サリ」と答えると、Oh, Sari... Sari..と頷きながら、

「あらぁ、いい名前ね。インドの女性の民族衣装もサリーというの、知ってる?」

と、にこにこ笑いかけてくれたので、よい機会なのでもう少しゆっくりとお話ししてみようと思いました。

その奥さんはとても朗らかなお人柄で、名前をハミダさんというそうです。Hamidahと綴りますが、彼女の発音では「アミダ」と、"A”の方が強く聞こえました。

そして、どうやら息子さんは去年もこのゲストハウスに来てくれたそうで、その強い薦めで今回は親子そろってお越しくださったそうです。Hamidahさんは、日本は初めてだったそうですが、とても便利なところが気に入ってくださったようです。

世界の語学に興味がある私は、マレーシア語で「こんにちは」は、なんていうんですか?と、尋ねてみると

「Selamat pagi.」

と、答えました。

昔、習っていたインドネシア語でも、Selamat sian (セラマツィアン)/ Selama pagi.(セラマパギ) / Selamat malam(セラママラム) と、時間帯によって挨拶が変わり、その単語がまったく一緒だということがわかりました。

そこで

「もしかしてありがとうは、Terima kashi(テリマカシ)ですか?」

と、確認してみると、

「そうそう!そうよ。テリマカシ。あらぁ~・・どうして知ってるの?」と、驚いてきかれたので、

「昔、専門学校で1学期だけ選択でインドネシア語を習っていたので、簡単なフレーズだけなら少し覚えてます。」と、答えると、とてもうれしそうに微笑みかけてくださいました。

Maleysian, Indonesian, almost same.と、彼女は単語を少し比較しながら、大きくうなずくようにしてそう教えてくださいました。

そこで卒業後7年にしてようやく訪れたこの機会に、マレー語(インドネシア語)で自己紹介をしてみることにしました。

Selamat pagi. Nama saya Sari. Dari Jepan, Dari Tokio.
セラマ パギ.  ナマサヤ サリ.  ダリ ジェパン, ダリ トキョ。

本当にこんなごくわずかなのですが、伝えてみたらとても喜んでくださいました。

やはり相手の国の言葉を少しでも知っていると、親近感がわくものなんだなぁと、改めてその大切さを実感しました。

「他に知りたい言葉はある?」と、きかれたので、いつか一人で旅をした時のために、「ごめんなさい」と「さようなら」も訊いておきました。

PAP_0052.JPGちなみに「どういたしまして」は、Samasama.(サマサマ)と言います。

インドネシア語には、1つの単語を2回続けていう言葉が多く、言葉の響きが時々かわいらしく聞こえるのが好きでした。この「サマサマ」も、なんだか日本語の「おかげさま」と、つながるような雰囲気がして、おもしろいなと思ったのをおぼえています。



私は将来の夢を日本語教師と公言していますが、教室の授業よりも、実際に町を一緒に歩きながら、その言葉の背景にあるものを魅力的に伝えていけたら、お互いにもっと楽しめるのではないかと思っています。もし、お客様のなかにもそういう風に、日本に興味をもってくださる方がいたらと思い、個人用の名刺を作っておきました。

その記念すべき1枚目をさしあげたのが、Hamidahさんでした。

そして、持っていたメモ帳を差し出すとHamidahさんは、自分のお名前のほかに、マレーのご自宅の住所などを書いて、「マレーにくる時は、いつでもいってね」と、優しく笑ってくださいました。

とてもうれしかったので、ケータイで一緒に写真をとろうとすると、少し恥ずかしそうにしながらニッコリ。

最後に、Thank you for staying は、マレー語ではどういうのかと尋ねると、とても丁寧に綴りまで教えてくださいました。薄いピンクと黄色の民族衣装に身を包んだHamidaさんの声や、ペンをにぎる手はとても温かく、本当にマレーのおかあさんという感じがしました。

いつチェックアウトなのかを尋ねると、ちょうど私が休みの日に帰国してしまうことがわかりました。


Terima kashi. Cerena tinggal di aslama ini.
テリマカシ クラナ ティンガル ディ アスラマ イニ

覚えたてのその言葉を伝えると、Hamidaさんは本当に嬉しそうに、


Samasama. Terimakashi. Thank you. You are very helpful!

と、ハグしてくださいました。


まだ仕事に慣れない頃、初めて大きな出会いを果たせた喜びを実感できた瞬間でした!

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
楽しそう。
仕事もサリさんにすごくあっていそうですね。
英語も勉強になります。。
裂織 2009/07/07(Tue)14:20 編集
裂織さん!
おう、裂織さん。久しぶり!

この間、久しぶりに8Fへいったら裂織さんも今とても元気に、創作活動を楽しんでいると聞き、私もうれしくなりました♪本当によかったね。

折をみて、ブログもまた見にいくね(^-^)

英語については私も毎日の勉強が欠かせません。

単語だけでなく、いろんな事を知っていないと喋れないしね。

留学経験のあるスタッフもいれば、叩き上げの現場で全て学んだ人もいるので、みんなの良いところをたくさん吸収していこうと思います。
沙り URL 2009/07/07(Tue)19:04 編集
無題
先日はどうも、サワダです~。さっそく来てみました。沙りさんはかなり英語ペラペラなんですね、すごーい!!カッコいいです。(・∀・)語学が堪能な人に憧れます。私は大学で北京語をやっていたので中国に旅行に行く時はかなり助かっていますよ。年々忘れていくので、旅行前は猛勉強ですけどね。お仕事、沙りさんにぴったり合ってて良かった!楽しそうでいいですね。ではまた。
サワダ 2009/07/10(Fri)00:52 編集
おっ!サワダさん☆
お越しいただいてうれしいです♪メッセージありがとうございます。

毎日本当に世界各国からいろんな個性をもったお客さんたちがやってくるので、楽しいです。でも、自分の英語はまだまだ学生レベルなので、早く他のスタッフに追いついて、どんなお問い合わせでもきちんと対応できるように、これから猛勉強しようと思っています。

サワダさん北京語やってらしたんですね!初耳でした☆私も専門で少しやりましたが、もっとしゃべれるようになりたいと思っているので、もう少し仕事が落ち着いてきたら、こちらも勉強を再開したいと思っています。

中国には何度か行かれているようですね?(^^)私まだ行った事ないんですよね~。特にサワダさんのお好きなエリアやお店などはありますか?
沙り URL 2009/07/12(Sun)09:02 編集
ふたたび参上
 サワダです。一応裂織さんのブログではへびのルーカスと名乗っています。呼び名はどっちでもいいですヨ。

 北京語、やってたと言っても文学部だったので専門ではなくて第二外国語としてでした。でもすごく好きで、毎日学部の勉強よりよっぽど真面目にやっていましたよ。趙さんにもほんとは北京語を勉強してたこととかお話ししたかったけど、なんだか緊張して言えませんでした。でもお別れ会のメッセージは北京語で書きましたよ(*^_^*)

 私は北京に3回、上海と蘇州に1回行ったことがあります。北京はやっぱり一番好きですよ!なんといっても紫禁城(故宮)のスケールの大きさは感動です。それから天壇公園という、中国皇帝が天の神様に祈りを捧げていた所があるんだけど、よく晴れた日は公園内の建物の瑠璃瓦が陽の光に映えてとても美しいのでおすすめです。

 中国でこれから行ってみたい所は西安です。かつての都でシルクロードの起点だし兵馬俑もあるから一度見てみたいです。あと世界遺産の九寨溝もいいですね☆
へびのルーカス 2009/07/13(Mon)01:32 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[48]  [47]  [45]  [44]  [43]  [42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37
Latest
(06/30)
(12/11)
(11/27)
(10/10)
(02/29)
Calender
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
Old Notes
(01/01)
(01/01)
(01/02)
(01/06)
(01/30)
Your words
[03/01 ごみつ]
[12/09 ごみつ]
[12/08 沙り]
[11/23 ごみつ]
[10/29 ごみつ]
Me
HN:
沙り
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

ブログ内検索
Admin / Write
忍者ブログ [PR]