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本日2007年1月31日をもって、私がお世話になった支店が、
その短い歴史に幕を閉じました。

今日は本店の業務が早番で終わりだったので、すぐに着替えて、
制服をもって支店へいき、そしてまた制服に着替えて最後のカウンター業務を、オープニングの仲間たちと一緒にやりました。

お得意さんだった人たちも、みな口々に「残念だね、寂しくなるね・・」とお声をかけていってくださいました。

以前、私が本館のビルのエスカレーターで
「あの雑誌の付録のワインがまだ残ってますよ」とご案内したのがきっかけで、よくおつきあいさせていただいた女性の方にも久々にお目にかかり、最後にごあいさつすることができて、とてもうれしかったです。

そして、お客様のいなくなった3Fから順番に電気が消え、
最後に帰られたお客様は笑顔の素敵な背の高いご年配の男性でした。

その人が店を出る間際にもう一度、その背中に向かって
「ありがとうございましたー!」と、みんなで頭を下げました。

こうして、とうとうこのお店の扉が閉まりました。

あまりにも早く、あっけない最後でした。

オープン当時の店長であり、今の本店1Fのフロア長であるKさんも
仕事を大急ぎでこなし、スーツ姿でかけつけ、最後までずっとにこやかにこの店と、みんなのことを見守ってくださいました。

最後の晩餐は、ビルの1F~3Fまでを貸してくださったある通信社の
ご厚意で、併設されているレストランから豪華オードブルを手配していただき、店の1Fにテーブルを並べてうちのスタッフと取次店と、その通信社の方々を合わせて16名で行いました。

その会社は偶然、私の地元の町に新しい施設をつくっているようで、
視察の帰りに寄った名物店の焼豚も差し入れに、もってきてくださいました。

それからおいしいスパークリングワインや麦焼酎などをいただき、
ひとしきり盛り上がったあと、通信社の代表の方がこの店のスタートからのことを話し始め、

皆一斉に視線を注ぎ、耳を傾け始めました。

どのようなコンセプトのもとに、どのような人たちの思いでこの店が開いたのか、そしてこれまで、その通信社の方が、河上さんやうちの上層部とどのようにして、この店を盛り上げようとしてくれたか、私たちが今まで知らなかった様々なエピソードを聞かせてくださり、最後に

「この店は今日でなくなってしまいますが、みなさんはこの店が、
そんな夢のもとに開かれた店であったということを、
どうか忘れないでください」

と、温かい口調で語りかけてくださいました。


次に、この店を立ち上げ、本の事を何も知らない私達を0から育てあげてくださったKさんが、


「まず感じることは、非常に寂しい・・ただただ寂しいという思いです。

せめてあともう一年がんばれれば・・と、本当に今でも思っています。

けれどここでみなさんと手探りでやりとりしてきたことは、

僕は一生忘れませんし、これまで培ってきたことは

これから本店で生かせるよう努力してまいります。

みなさん3年半、本当にお世話になりました。

ありがとうございました。」


という言葉で締めくくりました。


そのお二方の言葉にぐっときました。

でも、ここで泣いてしまうのはなんだか違うなという気がして、
拍手をしながらずっとこらえていました。


そんなことを、帰宅した今こうして思い返していたら携帯がなり、
スピッツの「Y」という曲が流れてきました。


”悲しいこともある だけど夢はつづく 

目を伏せないで 舞い降りる夜明けまで・・”


これから会社はどんな風になっていくのかわかりませんが、
私は私に与えられた使命を精一杯こなしながら、
これからも諦めずに心を込めていい店を作っていこうと思いました。

奇しくも「Y」はこの店の頭文字でもあります。

小さくて、めだたない場所にあったけれど、たくさんの人に愛されて、
そして私の21歳から24歳までの大切な人生の時間がつまったお店でした。

今まで足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

これまで私達の知らないところで、この店の屋台骨を支えてくださった方々、本当にお世話になりました。

私はこの店に出会えて本当に幸せでした。


今日はあの巨匠、シドニー・シェルダンがこの世を去りました。

今日帰る前に土台をつくってきましたが、あしたは朝一で出社して、
またお客さんが思わず足を止めてみたくなるような棚をつくってきます。


では、みなさん、おやすみなさい。

 

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お疲れ様でした
サリーはきっと頑張り屋さんだから
よけいに辛いのだろうな、と思います。
一から始めたお店がこういった終わり方をしてしまうのは、
とても寂しいと思います。
でもサリーはみんなに好かれる人だと思うので、
これからもいい出会いがたくさん待っていることだろうと思います。

実はワタクシは、職場をやめることとなりました。
ちょっと仕事内容がハードになってきてしまったので、
続けることは無理でした。

いきなりで本当にごめんなさい。
皆様にも迷惑をかけてしまったと思います。
でもサリーをはじめとして、色々な方たちと
仲良くなれたのはとてもうれしいです。
サリー、今度呑みに行きませうね~
今度メルアド教えてね。
rippletonefrench 2007/02/02(Fri)21:03 編集
ripさん!
忙しくて殺伐とした時間にいつも和みを与えてくれたripさんの陽気な姿がもうすぐ見られなくなるのかと思うと寂しいです。

ぜひぜひ、ぜひ!呑みに行きましょう。メルアドお教えしますね☆
沙り 2007/02/03 15:50
がんばり屋のサリーさんへ
最後のお仕事、ご苦労様でした。

一から立ち上げた職場ですから、寂しさもひとしおだと思います。
でも、ステキな仲間や、お客さんに出会えて良かったね。

こういう経験があるからこそ、仕事の大切さや、人との出会いの大切さもわかってくるのだと思います。
どんな事でもムダな出来事じゃないよね。

今度は今の職場で、一緒にがんばりましょう!
サリーさんには、もっともっとがんばってもらう事になりそうよ・・。
私も精一杯がんばるよ!

ごみつ 2007/02/02(Fri)23:07 編集
そうですね!
こういった経験の一つ一つが人間の根を深くしてくれるものだと私も思います。

仕事についてはまだまだわからないことも多いので何かと足を引っ張ってしまいますが、

情熱と笑顔だけはたえずわいてきますので、どうぞよろしくお願いいたします(^^)♪
沙り 2007/02/03 15:46
残念だけど・・・
サリーさん、お疲れ様でした。
お店のみなさんも、サリーさんと最後にまた一緒に働けて嬉しかったんじゃないかな?

夢のもとに生まれたお店か・・・・・

みんなで一生懸命やってきたそのお店を生かすのも、殺すのも経営者だと思うとなんだかやりきれないね・・・


私達は経営者を選べないから・・・・

でもサリーさんの3年間はこれからどんどん生かしていけるから、頑張ってね!

私は逃げちゃうけど、あの上の人たちに負けないよう、素敵なお店を、棚をみんなで作り上げてください。
応援してます!(^^)!
くりすけ URL 2007/02/02(Fri)23:28 編集
ありがとうございます
長年に渡って闘いつづけてきたくりすけさんがいつまでも見守ってくださると思うと、私も心強いです。

やがて2月が過ぎて、くりすけさんがこの場を去っていかれたあとも、
くりすけさんがこれまで、この売場のなかで注いでいた思いやエネルギーは残りますし、私たちの目にも大変なお仕事に懸命に取り組まれる姿が深く焼きつけられているので、
今度はそれが私たちの新たな原動力となり、様々な知恵や発想や行動につながっていくと思います。

上の人たちが勝手に現場の意向にそぐわない方針ばかり打ち立てるのは、確かに嬉しくないことです。でもまともにそれを受けてしまうと腹立たしいし、悲しくもなるので、
私は組織という思うようにならない世界の中で、いかにして自分の理想を貫くかを学ぶ修行だと考えれば、受けて立とうという気になると思いました。

そう考えると、たとえば時間の管理の仕方や、発想を形にするための具体的な計画の立て方など、そこに付随してくる課題がいくつもあり、それを一つ一つクリアしていく中で、身につけられる力もたくさんあるので、この先どんな道へ進むとしてもそれは応用することができると思います。

限られた時間の中で、どうすれば無駄なく納得のいく仕事ができるか・・その力をつけていくことは支店にいたときから、自分に問いかけてきたことでした。

本店にきてからは、よりレベルの高い仕事に出会えたので、それに一つ一つ向き合いながら、さらに自分の精神や能力を向上できるよい機会だと思っています。

なので、上が何を言ったとしても、
私自身はこの店を慕ってくださるお客様たちを裏切らないために、
自分の知識を増やし、商品の魅せ方を学び、
目の前にある棚をおもしろくしていくことと、
笑顔をたやさないことを一番にやっていこうと思っています。

昨日の朝、「ガイアの夜明け」の再放送をみていたら、三洋電機で30年間、炊飯器開発一筋で熱心に研究開発に取り組み、数々の賞を受賞され、我々の食生活を便利で豊かなものにしてくださった篠沢さんという方が、定年を前にして今どんな思いであるかと聞かれ、こんな風に応えていました。

「この場所で行っていることはものを作ること。

そして、ものを作ることというのは人の手で行われていること。

人がいなければ何もできない。だから僕は残された時間の中で、

その物をつくるために必要な発想をたえず生み出していける

『人』を育てることを大切にしたい。」


すごく基本的なことである、「人が一番大切である」ということを忘れて、
数字の帳尻あわせだけをしていたらどういうことになるのか、いずれうちの会社の上に立っている人たちも思い知るのではないかと思います。

現場に立つ私達が思いを一つにして助け合えれば、必ずこの苦しい時期を乗り越え、一つの実りがあると信じて一生懸命働いていきます。
沙り 2007/02/03 20:15
メールしました。
ありがとう。
メールしておいたよ。
月曜に名刺をお渡しします。
rippletonefrench 2007/02/04(Sun)06:39 編集
メール読みました!
ありがとうございました。

いたずら防止のため、一応アドレスをのせた私の書き込みはこれで削除しておきますね。
沙り 2007/02/06 15:38
サリーありがとう
今日でお店は最後だけど、
今度は是非プライベートで遊びましょうね!
今日はサリーに会えてうれしかったよ♪
rippletonefrench 2007/02/05(Mon)19:37 編集
(;_;)
私も会えて嬉しかったです。
素敵なメッセージカードとバッチ、ありがとうございました。

なんか本当にあの場所からいなくなってしまったなんてまだ信じられないですよ・・
でも、ripさんとは絶対いいお酒が呑めるって出会った頃から確信してました。
いろんな店へいって、おいしいものを堪能しながら、いろんな話に花を咲かせましょう☆。.・'

疲れがとれたら、またいっぱい絵を描いてください。
今までと違う世界が見られるようになった分、筆の運び方もきっとよりのびやかになるのではないかなと、私もわくわくしています。(^^)☆
沙り 2007/02/06 15:26
無題
こんにちは。
二月がおわると一段とさびしくなりますね。
さりーさん、これからもよろしく。

ところで、わたくしの『超ヒューマニズム』が改名いたしまして、『空 Ku』になりました。

美術に打ち込むことを丸出しにして生きたいと思いますのでどうぞお暇があれば、見てやってください。
それでは失礼しましたー
のこ 2007/02/21(Wed)11:55 編集
若きクリエイターへ
のこさん、こんばんは。

私は空が好きなので、のこさんの場所にいくととても居心地の良さを感じます。

「Ku」というタイトルもいいよね。

のこさんの中からあふれだす創造性を感じさせるタイトルだなぁと思いました。

一つの「好きなこと」に向かうエネルギーは無限です。

理想を実現すること、たえず情熱をもちつづけることはたやすいことではないけれど

才能だけではなく、その向こうがわにある描き手の思いこそが人の心を動かすんだと

思う。

これからも今の若い時にしかない時間をつかって、広い世界を見て、

多くの人・物・出来事にふれながら、いろんな思いを作品で表現していってね。

いつか個展を開くようなことがあったら声をかけてください(^^)♪
沙り 2007/04/01 02:32
サリーお久しぶり~
元気にしてるかな?
私は適当手帳的にやってます(笑)

あのね、おとというちのボスキャラ猫、
ブーちゃんが亡くなってしまって。
18年くらい一緒に居たから、
ずっといるものだと思ってたよ。

くりすけ様が記事にしてくれて、すんごくうれしかったよ。
rippletonefrench 2007/03/08(Thu)20:07 編集
ripさん、お久しぶり~♪
すっかりごぶさたしてしまってごめんなさい。

なかなかまとまった時間をつくりだせなくて。

でも、ブーちゃんの記事はすぐに読んだよ。

残念だったね・・どんな子だったんだろう。

動物を飼う人にとっては、もうそれはただのペットではなくて大切な家族なんだという言葉をよく聞きます。

ripさんにとっても、嬉しい時や悲しい時、辛い時たくさんの時間を共にしてきたかけがえのない存在だったんだね。

お目にかかれなくて残念だけれどもきっと今、お父さんと仲良く暮らしているかもしれないね。

今度、写真があったら見せてください(^^)♪
沙り 2007/04/01 02:37
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Me
HN:
沙り
年齢:
36
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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