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3.11の震災からちょうど1ヶ月後に、また東日本が大きく揺れた。

自宅マンションの水道は揺れを感知すると止まるらしく、夕食時だというのに水がでなくなってしまった。
幸い、ものの5分か10分で復旧したものの、シャワーや歯磨き、トイレの事を考えるとやはりいざ東京のライフラインがストップしたらどうなってしまうんだろうという恐れを感じた。

そんな夜、私は再びあのイタリア人男性、アンドレアに今度は夢で会うこととなった。

彼は日本が大好きで、「このままずっと日本で生活したい、一緒に勉強しよう」と、話した直後に、どこかへ行ってしまった。私は慌てて彼の宿泊するホテルのある町まで必死に自転車をこいで探しにいくという話だった。

寂しくて寂しくて仕方なかった。

昨夜、ゲストハウスの先輩に近況を聞いてみた。

稼働率は30%、例年は桜をもとめて予約や問い合わせが殺到していたこの時季に、今年はキャンセルが相次いだという・・

被災地からきたゲスト向けに割引プランなどを打ち出しても、その現状は変わらないという。

浅草で外国人を見かけなくなってしまうことなど、考えたこともなかった。

本当にやりきれない。

大好きだった喜多方ラーメンのお店はどうしただろう・・お店でバイトしてたアジア人留学生たちや、いつも挨拶してくれた店長さんたちは・・

やはり私の心はあの場所から離れることはない。

そして、一番大切なのはやはり日本を愛してくれる海外の人たちなのだ。

3.11の夜、私は空港にいた。東京湾にも津波の警報が出た。すべての電車が止まった。誰も帰れなくなった。仕方なく中で一泊することになった。通路にもロビーにも人が溢れたが、余震と警報でまともに眠れた人はきっと少なかっただろう。

バッテリーがなくなりつつある携帯電話を握り締め、必死でFacebookをみた。
イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、タイ、マレーシア、アメリカ、ブラジル、オーストラリア・・・たくさんの国からの「Sari, are you alright?」 「Stay safe」 「How is your family?」 「Ganbatte! Take care」と、励ましのメッセーじをもらい、不安を凌いだ。

やがて、その携帯も動かなくなった。

同じ空でつながっているのに、どうしてこんなにも離れているのか。

すぐにでもみんなのところに飛んで行きたい気持ちだった。

非常用の自家発電を行っている空港には、携帯充電機の順番待ちの人たちが根気よく並んでいた。

朝になり、ようやく電車が動き出すと、私は急いで乗った。

その日、結婚式を挙げる従兄弟がいたのだ。

空港の広い滑走路の向こうから照らす朝日は、それまでにないぐらい明るくて、車窓から差し込むその光を全身に受けた時、地獄のような暗闇から抜け出したような安堵感でいっぱいだった。

「明日がいつでも訪れるとは限らない」という事をこんなにも痛感した事はなかった。

桜が咲いたのに、こんなに寂しい気持ちで過ごしたこともなかった。

それでも変わらずに日本を愛してくれるたくさんの人たちと、またいつか笑って会える日が来るように、

そしてもし、言葉が解らずに困っている人たちの助けとなれるように、

自分の魂が本当に喜ぶ道を、見失わずに生きていきたい。


 

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HN:
沙り
年齢:
35
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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