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昨日久々に、私のいたゲストハウスが経営しているバーへ行ってきました。

ずっと一緒にやってきた先輩、後輩、そして新しく入ったスタッフと、たくさん実のある話ができました。

私のいない間に、ずいぶんといろんな出来事があったようですが、スタッフもゲストも誰一人怪我することなく、

またこうしてみんなで笑いあえたことが本当に幸せな夜でした。

 
SH350102.JPG










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3.11の震災からちょうど1ヶ月後に、また東日本が大きく揺れた。

自宅マンションの水道は揺れを感知すると止まるらしく、夕食時だというのに水がでなくなってしまった。
幸い、ものの5分か10分で復旧したものの、シャワーや歯磨き、トイレの事を考えるとやはりいざ東京のライフラインがストップしたらどうなってしまうんだろうという恐れを感じた。

そんな夜、私は再びあのイタリア人男性、アンドレアに今度は夢で会うこととなった。

彼は日本が大好きで、「このままずっと日本で生活したい、一緒に勉強しよう」と、話した直後に、どこかへ行ってしまった。私は慌てて彼の宿泊するホテルのある町まで必死に自転車をこいで探しにいくという話だった。

寂しくて寂しくて仕方なかった。

昨夜、ゲストハウスの先輩に近況を聞いてみた。

稼働率は30%、例年は桜をもとめて予約や問い合わせが殺到していたこの時季に、今年はキャンセルが相次いだという・・

被災地からきたゲスト向けに割引プランなどを打ち出しても、その現状は変わらないという。

浅草で外国人を見かけなくなってしまうことなど、考えたこともなかった。

本当にやりきれない。

大好きだった喜多方ラーメンのお店はどうしただろう・・お店でバイトしてたアジア人留学生たちや、いつも挨拶してくれた店長さんたちは・・

やはり私の心はあの場所から離れることはない。

そして、一番大切なのはやはり日本を愛してくれる海外の人たちなのだ。

3.11の夜、私は空港にいた。東京湾にも津波の警報が出た。すべての電車が止まった。誰も帰れなくなった。仕方なく中で一泊することになった。通路にもロビーにも人が溢れたが、余震と警報でまともに眠れた人はきっと少なかっただろう。

バッテリーがなくなりつつある携帯電話を握り締め、必死でFacebookをみた。
イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、タイ、マレーシア、アメリカ、ブラジル、オーストラリア・・・たくさんの国からの「Sari, are you alright?」 「Stay safe」 「How is your family?」 「Ganbatte! Take care」と、励ましのメッセーじをもらい、不安を凌いだ。

やがて、その携帯も動かなくなった。

同じ空でつながっているのに、どうしてこんなにも離れているのか。

すぐにでもみんなのところに飛んで行きたい気持ちだった。

非常用の自家発電を行っている空港には、携帯充電機の順番待ちの人たちが根気よく並んでいた。

朝になり、ようやく電車が動き出すと、私は急いで乗った。

その日、結婚式を挙げる従兄弟がいたのだ。

空港の広い滑走路の向こうから照らす朝日は、それまでにないぐらい明るくて、車窓から差し込むその光を全身に受けた時、地獄のような暗闇から抜け出したような安堵感でいっぱいだった。

「明日がいつでも訪れるとは限らない」という事をこんなにも痛感した事はなかった。

桜が咲いたのに、こんなに寂しい気持ちで過ごしたこともなかった。

それでも変わらずに日本を愛してくれるたくさんの人たちと、またいつか笑って会える日が来るように、

そしてもし、言葉が解らずに困っている人たちの助けとなれるように、

自分の魂が本当に喜ぶ道を、見失わずに生きていきたい。


 

Yahooからの転載ですが、気になるニュースだったので記念に書いておこうと思います。

日本航空(JAL)の国内線仕様のジャンボジェット、ボーイング747-400DのラストフライトとなるJAL1024便が20日、ラストフライトツアーの乗客450人を乗せて那覇空港(沖縄県那覇市)から羽田空港(東京都大田区)に到着した。便名は19日に同機が羽田空港から北海道の新千歳空港に向かったJAL3152便とつなげると「最後に飛ぶよ」となる語呂合わせ。3月1日には国際線仕様の747-400も引退し、1970年以来、旅客機100機、貨物機12機が導入されたJALのジャンボジェットは姿を消すことになる。

【写真で見る】JAL国内線仕様ジャンボジェット ラストフライトツアーの様子

 ボーイング747-400Dは、ジャンボジェットの国内線仕様の最新型で91年から就航し、8機が導入された。短距離を多くの乗客を乗せて輸送することを前提に作られた日本専用の機体で、座席数は546。長距離飛行で燃費向上に効果のある主翼翼端のウイングレットがないほか、頻繁に離着陸することを考慮して脚部などを強化した設計となっている。国際線仕様の747-400同様、以前のクラシックジャンボよりも1人少ない2人のクルーで運航することが可能なほか、新型エンジンを採用することで燃費を改善している。JALでは01年度から05年度にかけて747-400シリーズを40機以上運航していた。

 ラストフライトを終えた本木宏機長は「ジャンボに静かに羽を休めてもらうように着陸した。あと2時間ぐらいしたら、ぐっと来るものがあるのではないか。ジャンボは皆さんに愛されていたんだなと思う」と感慨深そうに話していた。【米田堅持】

☆。.*・'゜'・。.*・'゜'・。.*・'゜'・・'゜'・。.*・'゜'・。.*・'゜'・

ここのところ、羽田空港やJAL関連のニュースをよく耳にしますよね。
それに、先日は映画『ハッピーフライト』の地上放送もやっていましたね。
この映画を観て、いつも見ている空港の舞台裏を知ったので、この空の上で就航以来ずっと色々な人々の希望や感動や様々な思いを乗せてきたのかなと思うと、なんだかじんわりと来るものがありました。

最近、フライトの打ち合わせをしていたパイロットや、姿勢のきれいなCAさんたちを何度かお見かけしたので、なんだか「おつかれさまでした」と言いたい気持ちになりました。

みなさま、ご無沙汰しております。

あっという間に今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいましたね。

実は、お世話になったみなさまに新たなご報告があります。

プライバシーの都合により、ここでは書けませんが、今度お会いする時を楽しみにしていてください。

ふふふ。

今年はいいクリスマスになりそうです。

9月になりました。

毎日がとても忙しく、気がつくと仕事に飲み込まれて、

一つ一つのいとしい瞬間が、少しずつ色褪せていってしまいます。

思うように仕事が進まず、自分を見失うこともしばしば。

そんな時、ふっとまた向こう側からさしてくる光を感じるのは、やはり言葉のおもしろさに触れた時なのです。


先日、『Piacere!』という記事で紹介したイタリアの男の子から、学校に提出する日本語作文の添削を頼まれました。

「もし私が・・たら」という表現を使って5行ぐらいの短い作文を書くという課題です。

そこには「~ですから・・」という言葉を使って締めくくるという縛りもありました。

彼は日本史が好きなので、もしも自分が日本に住むことができたら、京都や奈良などの古い町を巡りたいと書いていました。他にも宇多田ヒカルや椎名林檎が好きなので、もしも日本にいたら気軽にコンサートにいけると、かわいらしい夢を書いていました。

以前、一緒に彼と築地見物をしたあと、互いの趣味の話になり、銀座から八重洲までの道を歩く途中ずっと嬉しそうに、その二人の歌手がどれだけ素晴らしいかを力説していました。^^

その情熱たるや日本人の私を完全に凌ぐもので、次から次へと色々な曲名が飛び出し、この節回しがいいとか、かなりのコアなファンでした。椎名林檎独特の巻き舌も、

「頬をさす 朝の山手通りりぃぃ 煙草の空き箱を捨てるるぅ」

と、見事に歌いこなしていたので、そこはさすがイタリア人だなぁと感心させられました。

その日の午後、彼は秋のテストに向けて、リビングのテーブルに紙を広げて自分の知ってる漢字を思いつくままに書き出していましたが、そこには「歌舞伎町」とか「罪」、「罰」といった林檎の黒い影がちらほら見えておもしろかったです。


そんなニッポン大好き青年の彼なので、課題の解説もすべて中級の日本語で書くことにしました。

課題は全部で3問構成になっていて、先ほどの問題の他にもう2問ありました。

2問目は自分で好きなテーマを決めて「必要か不必要か?」という意見を書く問題でした。

彼が選んだテーマは「ファストフードは必要か?不必要か?」でした。

「私はファストフードは不必要だと思います。なぜなら、ある調査によって・・ですから」

という文体になっていたので、

「ある調査によって」という出だしで始まった場合は、調査の結果どんな事実が浮かび上がったのか、具体的な数字や根拠を書いた後に、結論をもってくると全体的に引き締まるよとアドバイスしました。

あとは具体例としてフライドポテトなどのメニューを入れた上で、高カロリーで「しかも」脂っこいという説明を入れると、実のある文章になるということも説明しました。


最後の問題がおもしろくて、「○○に一言」という、身の回りの人へのメッセージを書く問題だったのですが、
簡単にいうと、「高校時代の親友と10年ぶりの再会だったのに、彼は遅刻をしてきた。寒い日なのに、1時間待たされて迷惑した。だから彼には遅刻グセを直してほしい」というものでした。

私はまず「寒い中」「暑い中」「雪がちらつく中」といったように、気候には「中」という言葉を入れることで、情景として表現できるという説明をしました。そして、今後の為に「お忙しい中」「お足元の悪い中」といったビジネスでよく使う表現も一緒に教えてあげました。

さらには、「彼がどれだけ遅刻の常習犯なのか、当時のエピソードも少し織り交ぜたり、どんな様子でやってきたかなどちょっとしたセリフを入れると、読む人も彼のキャラクターを想像しやすくなるから、こんなに迷惑しているんだということがもっと伝わるよ」と、顔も知らないそのお友達にはちょっぴり申し訳ないアドバイスをしちゃいました。(^^)

他にも、こごえながらじっと時計をにらんでいる様子や、「1時間」 と 「待っていた」の間に 「も」 を入れると、もっと強調できるとか、最後のはもう文法のチェックだけでなく、いかに先生を笑わせるかみたいな部分にも情熱を注いでしまいました。

一つ一つの文章はそれぞれ短く、比較的とりかかりやすいものでした。それだけに、より良い文章を書くための注意点と工夫について深く考えることができたので、私もとても楽しかったです。

机で彼の文章を読んで、先生が笑ったり、感心したりしている様子が浮かんできました。

(以前、中国の大学生に「日本の裁判員制度についてどのように考えるか」のアンケート文の作成を頼まれた時は自分も知らない事だらけだったので、かなり大変でした


外国の人がよく間違える使い方として、以下のような例があります。

「~ができるだと思います」

「~をするが好きです」


こういった一文字を入れるか入れないかを見分けるのは、慣れていないとやはり難しいようです。


ちなみに「だ」を使って「思います」という文章を作る時は、

「できそうだ」「かわいそうだ」「いい国だ」といったように、

「だ」の前が形容表現や名詞になったりする場合かなと思い、そのように解説しました。

(※でも、まちがって形容詞を入れちゃうと、「ソレ、チョト大きいダと思うヨ」ってな感じになっちゃうのでダメです。笑)

「形容表現」と書いた部分については、本当のことをいうと品詞をうまく特定できなかったのですが、
今、詳しく調べてみたら、「できそうだ」の「そう」は助動詞だそうです。
なるほど、たしかに「できる」+「そうだ」で動詞を補助してますね。

一方、「かわいそうだ」の「そう」は形容動詞でした。これは、元は「かわいい」+「そうだ」なのですが、口語では一語の形容動詞と見なされているそうです。

こうやって品詞分解をしていると、数学者が数字にとりつかれる感覚が少しわかるような気がします。


そして、よくある間違い2つ目の「~するが好きです」については、「~する」のあとに、「の」を入れることによって「~する事」と同じ役割をもつ言葉に変えると、使うことができますと説明しました。

日本語には、こういった曖昧で似たような違いについて、一つ一つ解説が必要であるということを考えると、
フランス語を勉強していた時に、あんなに嫌だった男性名詞・女性名詞なんて覚えるだけでいいんだなと、
思い直しました。

当時は「なぜ物の名前をわざわざ男性用・女性用に分けなくてはならないのか」と、その名詞リストの長さに苛立ちと絶望感を覚えたほどでしたが、こちらも今改めて調べてみたら、古代のインド・ヨーロッパ語族にまで話は遡ります。

今でこそ、蘭、仏、伊と多くの言葉に分かれていますが、元々は一つの言語から派生したもので、その頃、物の名前は「男性」「女性」「中性」という風に性別を分類していたのが始まりだそうです。

それが段々と簡略化され、英語ではほとんど見られなくなりましたが、ドイツ語には今でも三性が使われているのだとか。しかし「おんどり」「めんどり」などは実際の性別が反映されているらしく、どういった基準でそう分類されたのかは、よくわかっていないそうです。

以前テレビで、ジローラモと中田英寿が対談していた時に、まさにそんな話をしていました。

「日本語ニハ、ナゼ男性名詞・女性名詞ナイのか 私、不思議に思いましたデースネ。」

言語学習を進めていくと、そんな「不」の形をした蔦がいくつも絡みあっているのを見つけることが、たびたびあります。

それらを一つ一つ辿っていくと、意外なところから根を伸ばしていたり、おもしろい方向に枝分かれしたりしていることがわかり、その向こう側に人々の関係性や歴史が見えてくるのが、とてもおもしろいところだと思います。

この夏の暑さで私の蔦もすっかり干からびそうになっていましたが、いろんなものに邪魔されながらも、伸びたい方向に伸びてってやろうと思います。
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HN:
沙り
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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