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おとといは久々に早く仕事が終わったので、そのまま浅草に繰り出してみました。

雷門をぬけると、和紙工芸のお店の戸口ではシャラララ、シャラランと

さわやかな風鈴の音が出迎えてくれ、活気づく仲見世に足を進めていくと、

遠くから祭囃子が聞こえてきました。

「これぞ浅草」という粋な雰囲気の中で、通りを行き交う人々は皆、幸せそうに笑っていました。

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本堂の近くでは、沢山の屋台が軒を連ね、来る明日の渡御に向けて準備を進めているようでした。

そこに見慣れぬ「トルネードポテト」なる看板を発見。

一体どんなものなのか想像もつかず、同僚に聞いてみても食べた事も見たこともないとの返事。

もしもまた見つけたら、一度は食べてみたいと思いました。

この日は昨年の夏に一ヶ月ほどうちに滞在していたオランダの友達の

誕生日プレゼントに簪を探しておりました。

彼女とは、一緒に浴衣をきて東京湾の花火を観にいったり、

去る今年四月に幕を閉じた歌舞伎座へも足を運んだりしました。


どうにか手頃な値段で彼女好みの青の模様が入った簪はないかと探しておりましたが、

なかなか見つからず、ついつい私の好きな伝法院通りを抜けてちょっと寄り道・・

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地元で働く人たちにとっては最高にして最大の癒しの場だと思います。

この通りの中には、ナイツやぐっさんなど人気の芸人さんも足しげく通うもんじゃ屋さんがあり、

長くに渡って人々に親しまれています。

数年前、あの紫の下駄を買った日に、ここで母になついていた猫は今頃どうしているのかなぁ・・

これから徐々に心地よい季節になっていきますよね。

ここでいただくビールと枝豆と冷奴は格別においしいですよ☆

衣かつぎや煮込みもオススメです。早番のあとにはぜひこちらで一杯!
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お花見シーズンもすっかり終わって、いよいよ新緑の季節ですね。

今月の忙しさはハンパじゃありませんでした。退社時間が毎日夜10時から、ひどい時には11時を回ってしまうこともありました。4月だというのに寒い日が続いたことも、体にはこたえましたね・・。

アイスランドの火山噴火の影響で、予約の変更が相次ぎ、メールの処理だけで残業が2時間に渡ってしまったこともあり、生まれて初めて心底、「あぁ温泉に入りたい・・」と、思いました。

このフライトキャンセルで18名のフランス人団体の連泊予約がキャンセルになったり、反対に数日の間、帰国が延びてしまった方もいらっしゃいました。しかし、このキャンセルで空いてしまった沢山の部屋も翌日にはすぐにいっぱいになってしまったのですから、驚きです!

好きで始めた仕事ですが、さすがにこの忙しさでは、私の頭もボルケーノ!

でも、世界中の言語に親しめて、毎朝キッチンからはいろんな国の料理の匂いがして、掃除や接客でバタバタと走り回っているうちに、いつの間にかまた笑顔に戻っている・・なんとも恵まれた職場です。

屋上で隅田川の上空を優雅に舞う白いカモメや、ジェットスキーを楽しむ人たちの心地の良い水柱を眺めながら、ランチをしている時はとても幸せです。

今日も書きたい事は色々あるのですがGW後に連休をとったので、これから旅行の計画を立てなくては・・

私がお客さんのチェックインを担当した時に、

「日本は初めてですか?」「東京のほかにはどこへ行きましたか?」という質問をよくするのですが、

「京都がとても素晴らしかった!」

「明日は日光へ行くんだ!」

「ここから箱根にいくにはどうやっていけばいいですか?」

なんていう話をいろんな方からうかがうので、自分もどこかへ行って日本再発見をしながら、お客さんの気持ちを体感してきたいなぁという気持ちになりました。頭もボルケーノしたことだし、ちょっと骨休めないとね。

というわけで、また帰ってきたらゆっくり旅行記でも書けたらいいなと思います。


 

昨晩、中2階のオフィスでレジ締めをしていると、キッチンから上がってきた男性が

「水道のお水はこのまま飲めますか?」

と、尋ねてきました。普通に飲めますが、BRITAの浄水ポットが冷蔵庫に常備されているのでそちらをおすすめしました。くりっとした目に丸い鼻をした愛嬌ある顔立ちのその男性はどうやら近くのスーパーで夕食を買ってきたご様子。

「What did you buy for dinner?」

と、尋ねると

「Sushi--! I love Sushi--!」

と、パックに入ったねぎとろ巻きなどを取り出して見せてくれました。

ちょうどよかったので、お茶を出してあげようと思い、上の戸棚から玄米茶をとりだしました。

「Would you like to try a green tea with burned rice?」

と、うかがってみると、

「Ei? With burned rice? Yeah, sounds interesting.」

と、興味を示してくれたので、さっそく煎れてみることにしました。

「Where are you from?」

「Indonesia.What's your name?」

「Sari」

「Oh, Sari? Good name! 」

「Terimakashi!」

と、昔習ったインドネシア語は、またここでも役立つことができました☆
以前教室でHeni先生が「サリ」はインドネシア女性のポピュラーな名前なんだと教えてくれた通り、
やはり現地の人にとっては親しみやすいようです。

彼も「Is this your real name?」と、尋ねてきたほどです。
そんな彼の名はファタヒラーさん。

でも、"ファタヒラー"というのも、なんだか日本人の「片平」みたいで耳になじみやすいなと思いました。
実際のスペルはけっこう長くてアジア特有の名前なんですけれどね。

インドネシアは一年中温暖な気候なので、避暑もかねて冬の日本へ訪れたそうです。

まだかろうじて覚えていた挨拶言葉をかわきりに、一気に距離は縮まりました。

「インドネシアには行った事あるの?」と訊かれたので、

「まだありませんが、いつか行ってみたいです。どの場所がオススメですか?」

と、尋ねてみると、どんな事に興味をもっているかで異なるといわれました。

最も有名な観光地はバリですがあそこは色んな人が行くし、ビーチ以外はそんなに・・という感じなのだそうです。そこで、「私は文化と自然に興味があります」と答えると、その場合はジャワ島の東部がオススメだと教えてくれました。伝統的な音楽や風土が楽しめる場所なのだそうです。

そんな話をしているうちに、急須からはいい香りが立ち上ってきました。

カップにかたむけると、見たことのないような透明感あふれる緑が広がって、とても安らかな気持ちになります。

初めて飲む人には少し苦味があるかな?と思い、うすめに煎れてあげたのがちょうどよかったようです。
ファタヒラーさんは、きちんと一口ずつたしかめるようにしながら

「最初に緑茶の香りがふわっときて、そのあと炊きたてのお米をかみしめているような風味があるんだね」

と、オリジナリティあふれる表現で初めて玄米茶を口にした感想を伝えてくれました。

そんな豊かな一杯のおかげで会話もますます弾んで、あっという間にうちとけることができました。

最後に "Enjoy your meal !"と、声をかけてふたたびオフィスの席についた時、なんだか安堵と充実感でとてもよい心地になりました。

昨年は、なかなかじっくりと日々の事を綴る余裕がもてませんでしたが、最近ようやくこういったゆとりある時間が増えたので、毎日とても幸せな気持ちです。

失敗続きだった最初の三ヶ月から、少しずつ私の心をほぐしてくれたこの一杯のお茶。

この味を知ったのは、ある素敵なアメリカ人女性との出会いがきっかけでした。

(つづく)

昨日の朝方、携帯が突然鳴った。

それは知らない番号からだった。

こんな時間にかけてくるような顔は思い当たらず、ふたたび横になろうとしたその瞬間、

カーテンの向こうがわに煌々とした光が透けて見えた。

何だろう・・と窓を開けてみると、夜明け前の低い夜空で、まんまるに輝く月。

東の空は少し明るくなり、初日の出がのぼり始めているけれど、

こちらがわではまだ大晦日に上った満月が、じっとゆっくり地平線に向かって動いている。

それは、とても特別な光景のように思えた。



私はどうして今、この二つを同時に見ることができたのだろう・・




あれから20時間が経って、再び自らに問いかけながらこの風景を書き起こしてみると、次第に

社会に出てからの自分自身と、

これまで育ててきてくださったすべての方々の強く温かい存在が重なって見えた。



声のない留守電のメッセージが導いた先に見えたのは、

すべての人の思いを全身で受けとめながら、手探りで歩いてきた年月の幕を

ゆっくりと下ろしていく姿だったのかもしれない。




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ある時も年明けに神秘的な光をみたけれど

それとはまったく違う空気をまとった光が

静かなる凄みをもって、己の立つ場所に差し込み

意志の力を与えられたような気がした。



あの月はまたきっと自転をしながら、次の場所を照らそうとしているのだろう。


強く温かな光を身に受けながら・・


 



 あけましておめでとうございます

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昨年は本当にお世話になりました。

みなさまにとってどんな年になりましたでしょうか?

私の2009年を漢字一文字で表すならば



どんな波も受け止めながら泳ぎつづけた先に広がっていた景色

その向こう側から訪れてくる旅人たちとのふれあい

この先も果てしなくつづく深く大きな世界・・

六年間私を育ててくれた場所を離れ

意を決して飛び込む勇気を下さり

見守りつづけて下さった皆様に

心から感謝いたします

沙り




 
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Me
HN:
沙月
年齢:
43
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
お休み中・・・
趣味:
写真・語学・ダイエット・料理
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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