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先日、大切な人との度重なる衝突の末、どうしても折り合いがつかず、共に歩むことを諦めました。

言葉を分かち合える二人だと思っていたのに、相手を知ろうとすればするほど食い違い、
お互いに我慢が増えていきました。少しずつ亀裂が入り、一気に砕け散ったような最後でした。

ここ数日、その現実を受け入れるのに少し時間がかかっていました。

私の大切な荷物を預かったまま、私が呼び止める声に気づいているのかいないのか、
無言のまま、バイクで突然目の前から走り去る彼の背中が、段々遠くに消えてゆくのを呆然と立ち尽くしてみている夢を2、3日前にみました。

昨日も予定していたパーティーの参加をやめて、気持ちに区切りをつけるため、最後のメールを送りました。
彼が内側にどのような思いを抱えているかはもう知ることができませんが、感謝の気持ちは充分に伝えることができました。

今日も朝起きると、秋の風が少し冷たくて、寂しい現実に引き戻されるような感じがして起きる気になれず、
空も灰色でなんとなくすっきりしない気持ちでした。

それでも、優しい友達もこんなに沢山いるんだし、「いい加減もう大丈夫だろう」と、心の中で頷きながら外に出ると、最近家の近くにできた野菜の直売所から、かわいらしい子供の歌声が聴こえてきました。

なんか元気をもらったなと思って、ふと地面を見ると子供が落書きをしたのか、ピンクや黄色や白や水色のチョークで描かれた「虹色の線路」がありました。楽しみながら描き伸ばしていった雰囲気が伝わってくるような、
カラフルでやわらかい線でした。それが足元から前方に広がっていくのを見つけた瞬間、


「大丈夫、これからの未来は明るいよ」

と、言われているような気がして、とても嬉しくなりました。
その線路をたどって歩いていると、本当に楽しい気持ちになって、不思議と希望がわいてきました。

この出来事はきっと偶然ではないなと思いました。


日中は雨で、特に急ぐような仕事もなく、ごみつ先輩と時々談笑しながら過ごしていました。
めずらしく二人で早番で上がれたので、久々に「軽く一杯どうですか?」と、お声をかけてみました。
ごみつ先輩のさっぱりとした語り口で、心がとても軽くなり、強い気持ちを取り戻せました。

その帰り道、地元の地下鉄駅でエレベーターのある方へ歩いていると、前方でほろ酔いのおじさんが、そばにいた大柄のアメリカ人男性に声をかけていました。

「うぇあ~ゆ~ふろむ?」 「Las Vegas」 「お~!らすべがす?えぶりでい ゆ~うぃん ぎゃんぶる~?」
と、いきなり陽気に色々質問してくるおじさんに、いやな顔ひとつせず明るく答えているその姿に、これはチャンス☆と思い、私も地上に出て信号待ちの時、ちょっと声をかけてみました。

彼はミュージシャンで、世界各地のホテルやアミューズメントパークなどで演奏をしている、プロのギターリストです。

東京を歩くのが好きだというので、私も軽く自己紹介をしました。
初対面にも関わらず、彼は笑顔でつたない私の話を聴いてくれました。

せっかく近くに住んでいるのだし、このままGood byeではもったいないと思い、大胆にもメールアドレスを教えてもらうことにしました☆It was nice meeting you! と、最後に私が挨拶すると向こうも大きな手で握手をしてくれました。

帰ってから早速メールを送ってみるとすぐに返事をくれました!その一文を翻訳します。


「僕も君と話せて楽しかったよ。たぶんさっきのおじさんは僕がめずらしかったんだろうね。ハッハッハ!
陽気で人柄が良さそうだったから話をしてみたよ。

東京は大きくて、楽しい町だね。ほかにもパリやロンドン、ヘルシンキなど色々な場所へいったよ。
日本語は発音が難しそうだな。仕事では英語しか使わないからラッキーだけど、町歩きをするときには僕もチャレンジしてみようかな。

君は英語が好きなんだね!僕とのおしゃべりで練習できるなら、いつでも大歓迎だよ!

東京にはあと2年はいると思う。今度、友達と一緒に聴きにおいで。きっと楽しんでもらえると思うよ。」

と書いてありました。

普段はグループで活動しているようですが、ソロでもCDを出していて、いただいたサウンドを聴いたらすごく自分好みでした!ベースを弾いている姿もすごくクールでした!

すごい人と知り合いになっちゃった☆

虹色の線路と、ごみつ先輩のエールで、10代の頃のような積極性を取り戻すことができました。

ごみつ先輩がおっしゃっていた「一緒に過ごすならHappyになれないとね」という言葉が、

心の中でふたたび響いています。


たくさん苦しんで自分のことがわかったから、今度は自分がHappyになれる瞬間を大切にしよう。

別れてしまった彼にも、そしてこれまで支えてくれたみなさんにも本当に感謝しています。

今日からまたワクワクしながら毎日を生きよう☆



 

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Singn' In The Rain
今日は。

ゲリラ豪雨にあい、ずぶぬれになったりしたけど、(笑)昨日はゆっくり飲めて良かったですね。
北海道物産店には、是非北海道産傘でもおいてほしいものです。(笑)

なんだか私の名前が出てて恥ずかしい~~。私はサリさんより、かなり年齢が上なので、老婆心な
アドバイスしかできないけど、少しでも元気が出てくれたのなら嬉しいです。(汗)

そっか、帰りにそんな良い出来事があったんだね~!いわゆる「年上のアメリカ人」っていうやつでしょうか?(笑)昼間にも、外国人の話をしたばっかりだったから、凄いタイミングだよね。しかも、私と飲んで帰ってなかったら出会えなかったよね。これは、「偶然ではなく必然」(by オーラの泉)でしょう。(笑)

きっとこれから楽しい事がいっぱいあるよ!
ごみつ 2008/09/22(Mon)12:05 編集
ごみつさん♪
本当に久々でしたね~☆★今のシフトじゃもう仕事のあとのサシ呑みなんてできないかと思ってたのでうれしかったです。

これしきの悩みなんて、人生の悩みのうちには入らないなと自分でも思っていたので、ごみつさんとざっくり語れてかなり胸の中がすっきりしました。

あのお店もなかなかいいですね。お酒も食べ物も、あと個室っぽいところも。またチャンスがあったら行きましょうね♪
これから鍋もおいしくなってくるし・・うしし。


私も大切な相手だったので、一生懸命相手の気持ちを考えながら、歩み寄ったり、言うべきところは言ったりしてきたのですが、小さな火種が大火事になってしまうというのは、互いの気持ちの表現のしかたに改めるべきところがあったからなんでしょうね。未熟な二人が生身の衝突のなかで学ぶ必要があったのだと思います。

まぁとにかくそんな相手に出会ったのも必然。別れたのも必然。

二人の魂の学びはこれからも形を変え、続いていくんですね。(by江原)

「沙りさんは彼と学ぶべきことをもうきちんと学べたんです。彼も口には出しませんが、それは同じです。
そしてお互い自分の弱点に気づいて、これからもっと自分らしく生きるための土台を築くべき時機がきたんですね。

沙りさんが今まで自分自身で閉ざしていた扉をもう一度開いて、本当に沙りさんの力を必要としている人のところへ向かっていくために、怠惰な自分を戒め、日々の生活の中で着々と力をつけていくことが必要なんです。

そのための精神を彼から学んだのです。ですから、一緒にいる間は辛かったかもしれませんが、そういう思いをしながら模索したこと、反省したことが今後二人を大きく成長させてくれますし、彼の厳しさも本当は今のあなたの魂が求めていたものなんですよ。」

・・といった感じでしょうか(笑)そう思うと少し気が楽になってきます。

彼と過ごした時間は折に触れ「雨」が降っていましたが、このアメリカ人男性との出会いが「雨上がり」だったことも何か意味のあることなのかもしれないですね。

悩み苦しんでいた自分が一気に目覚めたような感じはしました☆

もちろん今すぐ新しい恋愛を始めようなどとは思っていませんが、
プロのミュージシャンと地元の駅でたまたま一緒のエレベーターに乗り合わせるなんて、やっぱりただ事ではないと思いますし、彼の音楽に出会えたことがまず嬉しいので、これからも時々言葉を交わすことを楽しんでいきたいなと思います。

マイペースな私をいつも温かい目で見守ってくださり、本当にありがとうございます☆
サリー 2008/09/23(Tue)00:44 編集
無題
今休んでいるんだよね???
どうかゆっくりしてください。

裂織 2008/11/06(Thu)20:19 編集
無題
ありがとう。

おかげさまで快方に向かっています(^^)

もうすぐまた生き生きした日記を書けると思う。

裟織さんもよい時間を過ごしてね♪
サリー 2008/11/07(Fri)22:18 編集
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Me
HN:
沙り
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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