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みなさん、すっかりご無沙汰しております。

いよいよ夏になりましたね。

暑い毎日ですが、みなさんお変わりないでしょうか・・

わたくしの方は、色々と身の回りで変化がありました。


まず一つ。

支店を卒業し、本店勤務になってから2年間ペーパーバックやELT、On Japan といった洋書の棚を担当しておりましたが、今年の5月から和書・洋書共に写真や美術・デザインといったビジュアル書をメインに触らせていただくことになりました!

流通のしくみや、荷物の裁き方など、洋書とはまったく勝手が違うので最初は戸惑うことも多かったのですが、優しくて丁寧なM先輩のご指導や、あったかくてめんどうみのいいスーさんの心強いバックアップのおかげで、少しずつではありますが和書の仕事にも馴染んできました。

不思議な縁で母は昔、美術やデザインに深く携わっており、扱う本を見ていると私も小さい頃から母のデザインデスクで見たようなタイトルが沢山並んでいるので、親しみを感じます。

また私自身は写真を撮ったりすることが好きなので、ふっと手にした写真集に心ひかれて立ち止まることもあり、こうして少しずつ広がっていく新しい世界にとても新鮮な感動を覚えます。

東京にも年々、アートスポットが増えてきましたね。
今までは伝統芸能と下町歩きをすることが多かった休日ですが、これをきっかけに、興味深い展示のある場所へ足を運ぶ機会もちょっとずつ増えてきました♪

cont_619_3.jpg今週は京橋の『フィルムセンター』というところにいってきましたよ。

近くの銀行に記帳をするついでがあったので、母に道を尋ねると、「じゃあ近いからフィルムセンターに寄ってみたら。母さんも前からここに行ってみたかったの。西島秀俊もこの場所が好きでよく見に来るらしいよ。」という声をきっかけに、足を運ぶことになりました。

映画にお詳しいごみつさんは、ひょっとしたらご存知かも知れませんね。(^^)

この施設は元々ひとつであった東京国立近代美術館の映画部門が独立してできた建物で、以前は『福宝館』というだったのだそうです。

一歩足を踏み入れるとまず、モノクロの無声映画のスクリーンの向こうに、エジソンやリュミエール兄弟が発明した映写機が展示され、その奥には蒸気機関車を思わせるような大きな大きなドイツ製の機械が、堂々たる迫力でそこにどしんと立っています。よく見るとレンズに焦げたあとや、塗料の剥げたあとがあって、実際に当時の人が使っていたんだなということを、実感できます。

日本に初めて映画の技術が入ってきた明治時代から、その後の戦争とともに多くの作品が失われていきましたが、ここにはわずかに残された貴重な映像(活動写真)や、セピア色の製作風景、そして肉筆の手紙や台本、セットデザイン、映画宣伝用のポスターなどが、世界の動きやその時代の流れにそって、ちょうどいい分量で並べられていました。

さきほど紹介したドイツ製の巨大な映写機の向こうには、一人で座って無声映画を楽しめるちょっとしたスペースもありました。

無声映画をみるのはこれが初めてでワクワクしました。

最初に女の人が洗濯物をしながら、近所の女性に話しかけている映像がながれ、そのあとにセリフが手書きの文字でスクリーンに映し出されるといった具合です。
モノクロで映し出される当時の生活や服装やメイク、そして路面電車など町の風景。

そして映写機のカタカタカタ・・という音や、別のブースから時折、プツッ、プツッと途切れ途切れに聞こえてくる音声にいざなわれ、親よりももっと前の日本を生きていた人々の時代に思いを馳せました。

ショートフィルムでしたが、しっかりと当時の雰囲気を味わうことができました。

明治31年から昭和45年までを生きた映画監督・内田吐夢の作品『警察官』の撮影が終わったあとに、清々しい顔で肩を抱きあう俳優さんたちの写真がとても心に残りました。

昭和に入り、テレビジョンがカラー放送へと移った時代には『ホームマイホーム』というペーパークラフトのアニメーションがあり、マイホームを夢見たキツネとモグラが地面の上と下で、走って競争するという微笑ましい作品に心が和みました。こういう素朴で手作り感の溢れる番組というのは、もう子供の頃にみたのが最後だなぁ・・と少しさみしい気持ちにもなりました。


このフィルムセンターの7F展示室では毎回、何ヶ月かごとにテーマを変えて楽しむ展示もありました。今期の特集は『映画の中の日本文学』。

japaneseliteratureinmovie.jpg稗田阿礼の『古事記』から始まり、源氏物語などの時代から、
三遊亭円朝の怪談『真景累ケ淵』、鴎外、一葉、漱石、乱歩・・と私達にとっても馴染みのある作家たちの写真とプロフィールの下に、その原作を映画化した作品のパネルが展示されていました。

こうしたものをゆっくりみて歩いていると、子供の頃からつづいている「言葉がすき」 という気持ちや、今本屋で働いていること、携わってきた仕事のなかみ、これから日本の色々を世界の人に伝えていきたいと思う気持ち・・すべてが繋がったような気がしました。

自然に導かれてきたようにも感じるけれど、それはやはり自分の心が求めていたものだからこそ繋がった縁なんだな・・と、深く感じると同時に、これからもっといろんな切り口から、日本や世界をみてみたいという好奇心がわいてくるのを感じました。

時間とお金を上手に使って、もっともっと外の世界に向かって、自分の五感で多くの事を吸収していけば、一年後、五年後、十年後の自分はもっと心豊かに、そして沢山の引き出しをもって、海外の人と接することができるだろうと思いました。

将来やりたいことについて勉強したいことは多方面に渡っていて、範囲が膨大だったので、何から取り組むべきなのか、今一つ自分の姿勢を決めかねていましたが、たとえば今回のように母の誘いで足を運んだフィルムセンターでみたものからきっかけをもらって、興味のある時代や人や作品を探求したり、このまえ聴いた落語をもっとじっくり紐解いてみたり・・

その時目の前にある風景を心いっぱい楽しみながら、何かを感じ、考え、意見を発して、広げていくことで、少しずつ自分の望んでいる方向に自身を導くことができるのではないかと感じました。

ここしばらく色々と大きな変化があって、なかなかゆっくりと「書く」時間をもたずにいましたが、多少文章としてのまとまりに欠けたりするようなことがあったとしても、ちょこっとでも空いた時間を見つけて、その時感じていることを、その時の心のままに言葉で綴り、残していくことも大事だなと思いました。




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お疲れ様です。
今晩は。

お疲れ様です。洋書から和書へと、やる事がまったく変わったのでとまどう事も多いかと思いますが、がんばって下さいね。でもサリーさんは、支店では和書をやってたから、慣れてるかな。
スーさんも、少しづつ洋書に慣れてきた様です。

フィルムセンターは、なかなか凄いですよ。私も何度か古い映画を見に行った事がありますよ。今はテーマが「映画の中の日本文学」なんだ。なかなか興味深いですね!

あ、無声映画ならチャップリンが最高!絶対楽しめるよ。よくNHKでやってるんで、今度放映されたら是非見てみて。
ごみつ 2008/07/20(Sun)22:44 編集
ごみつさん♪
いつも一番のメッセージ、ありがとうございます☆

支店では洋書全ジャンルのメインをやっていたほかは、今1Fで働いていらっしゃるS木さんのサブとして、語学書と趣味実用、あと雑誌をやっていました。

その時は棚ざしがほとんどでしたが、やはり本店は規模も商品管理のしかたも違うので、初めてやる作業が多かったです。

スーさんやM黒さんのお心遣いにとても助けられながら、この頃和書サブとしての時間の使い方が少しずつ掴めてきたところです。

焦ることなく、日々着実に力をつけていこうと思っています。

「映画の中の日本文学」は残念ながら昨日までだったのですが、またおもしろそうなのがあればフラっと立ち寄りたいです。

あの場所はスペースがちょうどいいですよね。広すぎないから疲れないし、コンパクトにまとまっていますが、時代の流れを理解するのには充分だと思いました。

あと、200円で入れてあれだけ楽しめるっていうのがいいですよね♪

チャップリンは子供の時に父と一緒にみたことがあります。衛星第一でみたんだったかな。

小学校低学年の頃だったので、タイトルも内容もよく覚えていませんが、記憶に残っているのは、時計のギアみたいなところにチャップリンが入り込んで、うわ~っとまわっているシーンです。

ワンコインDVDでもチャップリンってたしか出てましたよね?今度見てみようかな。

以前NHKの人物伝のような番組でチャップリンを特集していたとき、戦争でタブーとされていたヒトラーの風刺をするパロディ演説の貴重な映像をみたことがあります。

その挑戦は喜劇役者として、彼の人生をかけた闘いであるように感じました。
沙り 2008/07/21(Mon)08:16 編集
無題
どうも。

さりーさんとこの前お昼食べられてよかった。楽しかったです。
また。

いつも記事読んでます。

裂織 2008/08/14(Thu)11:10 編集
裟織さんへ
ありがとう★

私も楽しかった♪

あの時、裟織さんが来てくれたおかげで気分転換ができたよ。

一人で考え事してると、時々想像が悪い方向にいってしまうから。

頭を切り替えて、笑うってことがあの時できた。

その問題が早く解決したいものであっても、

焦って正面からにらめっこしてるだけじゃ、壁の向こうはみえないんだよね。
沙り 2008/08/19(Tue)21:47 編集
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Me
HN:
沙り
年齢:
35
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/02/14
職業:
セレクトショップスタッフ
趣味:
ジョギング・写真      伝統芸能・祭・旅
自己紹介:
生後3ヶ月の頃
母に抱かれながら
生まれた喜びを
懸命に伝えようとする声

我が家で大切に
保管されている
カセットテープには
そんな私の
「言葉」と「人」への
純粋な思いが
残されています

交換留学先の
オーストラリア

高校演劇の稽古場と
体育館の舞台

留学生たちと語り合った
外語学院のカフェテリア

母国語とは何かを
教えてくれた
日本語教師養成学校

身を削りながら
学費を稼ぎ出した
グランドホテル

20代を語る
全ての背景となった
駅前の洋書売場

大好きな隅田川の
ずっと先にあった
浅草のゲストハウス

そして

旅人達のターミナル・・


気がつくと
その学び舎で得た事は
すべて
外国の方々の笑顔に
繋がっていました

日本語を学びたいと
心から願う人たちの為に
どんな形でも
教える場を設け
共に学んで行く事が
私の夢です

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